良いリハビリ病院の見分け方

良いリハビリ病院の見分け方

良いリハビリ病院の見分け方はわかりますか?

「転院先を選べと言われたけど、良いリハビリ病院の見分け方がわからない。」

「良いリハビリ病院ってどんな特徴があるの?」

このように、良いリハビリ病院について、実はよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、良いリハビリ病院の見分け方について、病院の様々な特徴を元に解説していきます。

良いリハビリ病院の見分け方

病院全体の雰囲気が良いか

  • 職場環境への配慮がされているか
  • 1日に提供されるリハビリの時間が長いか
  • リハビリの設備が充実しているか
  • スタッフ数が多いか
  • 退院調整を円滑に行える環境か
  • 身体拘束に対する取り組みが行われているか
  • 家族が通院しやすい環境か
  • 在宅復帰率が高いところか
  • 退院後のフォローをどのようにしてくれるのか

それぞれ解説していきます。

病院全体の雰囲気

抽象的ではありますが、まずは、病院全体の雰囲気が良いかどうかです。

病院が明るくて、スタッフが生き生きと働いている病院が望ましいですね。病院内に入ってみて、直感的に感じるものを信じてみても良いかもしれません。

職場環境への配慮

廊下にカートや荷物が置きっぱなしになっていないか、注意して見てみましょう。

看護師さんが扱うカートには処置に必要なものが載っていたり、患者さんの個人情報がいっぱい書いてある書類も載せてあったりします。

これらのカートが乱雑に扱われていると、処置による感染や個人情報の漏洩などにも繋がり、あまり良い状態ということはできません。

さらに、病院の設備は清潔に保たれているかもチェックしてみましょう。

待合の椅子や談話室の机、トイレや鏡など、きれいに保たれていないということは、入院中の患者さんが使うものも不潔になっている可能性があります。

1日に提供されるリハビリの時間

休日もリハビリを行なっているか、チェックしてみましょう。

施設の基準によっては、365日リハビリが提供されていない場所もあります。

1日でも早く退院をするためには、早く十分な量のリハビリを提供してもらう必要があります。休日も交代でスタッフが出勤し、リハビリを提供してくれる場所の方が良いでしょう。

また、リハビリ以外の時間に何をやっているのか、聞いてみてください。

リハビリは、スタッフとマンツーマンで行うこと以外にも、できることはいっぱいあります。

自主練習が提供される仕組みがあると、回復にも拍車がかかります。

リハビリ以外の取り組みとして、院内のデイサービスを行なっているところもあります。

高齢者は一人の時間が減り、受ける刺激の量が増えるため、認知症予防にも良い効果が期待されます。

それ以外にも、七夕やクリスマスイベントなど、色々なイベントがあると、スタッフのやる気が感じられますね。

他にも、スタッフが早番や遅番で出てきているところだと、朝食からリハビリが介入することもあります。

朝の更衣や整容動作も、リハビリ的な視点で見てもらえるので、生活の動作すべてにリハビリの視点が入ります。日常の細かい動作ですが、退院後の生活に直結し、生活の質を高めることにもつながります。

リハビリの設備が充実しているか

脳梗塞などの病気をしてしまうと、リハビリに装具が必要になることもあります。

医療機器は一つ一つが高いため、機器を充実させるのにもお金がかかります。

リハビリに使う機器が揃っているのか、施設を見学した時に見せてもらうと良いでしょう。

病院によっては、ドライブシュミレーターを置いているところもあります。

スタッフ数が多いか

病院に勤務しているスタッフ数にも注目です。

スタッフ数が多ければ、看護やリハビリが充実します。

回復期には施設基準という基準があり、入院料1を算定しているところは、看護師やリハビリスタッフが充実しており、社会福祉士や管理栄養士も常勤にて勤務しています。

退院調整を円滑に行える環境か

医療相談員が中心となって退院調整を行うことが多いため、医療相談員がよく話を聞いてくれる人だと良いですね。

転院先を決める時に病院内を案内してくれることもあるため、医療相談員が案内をしてくれる時には退院の調整に関して色々質問してみましょう。

病院によっては、退院前に自宅を見にきてくれるところもあります。自宅の環境をプロの目線で評価してもらうことが可能なので、安心して退院することができます。

身体拘束に対する取り組み

医療現場では、治療上やむを得ない状況の時に患者さんの安全を守るために、身体拘束をする場合があります。

身体拘束は、患者さんの自由を奪ってしまい能力の低下を招いてしまいます。できるだけ行わないように工夫することが望まれることなので、病棟でどのような取り組みがなされているのか、聞いてみましょう。自信を持って答えてくれるところは、様々な取り組みを行なっているでしょう。

家族が通院しやすい環境か

病院の立地も重要です。入院をした後に、洗濯物の回収や面談などでたびたび病院には行く機会があります。そのため、自宅から遠いところでは、家族の負担がかなり大きくなってしまいます。ある程度近くて、通院の負担が少ない病院を選ぶようにすると良いでしょう。

在宅復帰率が高いところか

病院から退院するのは、自宅ばかりではありません。後遺症などの影響で、自宅に帰れない方もいます。治療の質や病棟での取り組み、創意工夫など、様々な可能性を考えて患者さんにアプローチすることにより、在宅復帰率は高くなる傾向があります。

在宅復帰率が低いところは、様々な面で努力や熱意が足りない可能性も考えられます。

退院後のフォローをどのようにしてくれるのか

病院から退院した後に、どのようなフォローをしてくれるのか確認してみましょう。

外来のリハビリがあったり、病院に併設されている訪問看護ステーションがあったりするところもあります。

何かあった時に相談に乗ってくれるところがあると、在宅で生活をしていても安心です。

まとめ

今回の記事では、良いリハビリ病院の見分け方について解説してきました。

様々な視点がありますが、患者さんにとって良い病院というのは人により異なります。

病気の種類や、担当するスタッフにより、良いと感じたり悪いと感じたりするでしょう。

今回ご紹介したポイントを参考に、後悔しない病院選びを行っていきましょう。