変形性膝関節症の名医の見つけ方を解説
変形性膝関節症の名医をお探しの方に、名医の探し方について解説致します。こうやれば必ず名医が見つかる!という方法は存在しませんが、一般的に変形性膝関節症の病院への受診を考えているときに検討しておくべきことについてご紹介します。
Contents
変形性膝関節症は進行段階によっては名医は必要ない?
変形性膝関節症の初期段階では、標準的な治療方法として、
- ヒアルロン酸注射
- 薬物療法(痛み止めの処方)
- 物理療法(機器を使って膝を温めるなど)
- リハビリ(筋トレ、ストレッチなど)
があります。いわゆる手術療法ではなく、保存療法です。
この段階では、名医に関わってもらうというよりも、
- 家の近くにあり、通いやすい
- 話を聞いてもらえる(膝関節症に関する相談にのってもらえる)
などの利便性を重視しても良いと思います。
なぜなら、どこの病院、治療院でも、変形性膝関節症の初期には行うことはほとんど同じだからです。整形外科を専門にしている医師であれば、変形性膝関節症の初期に有効な処置はそれほど違いはないのです。
さらに言えば、大きな病院で手術をたくさん手掛ける医師より、地域の小規模な病院の医師の方が、初期の症例の診療経験は多いとも考えられます。
重度の方は名医を探しても良い
ただし、変形性膝関節症が進行してしまっている場合や、ずっと打っていたヒアルロン酸注射の効果を感じなくなった場合などは、その限りではありません。そういったケースでは、手術のできる病院や手術に慣れた医師を探すことも必要でしょうし、複数の医師にセカンドオピニオンを求めることをおすすめします。
手術の上手な名医選びはこういうときに初めて必要となってくるように思います。その際、参考までに、ネットで検索できる名医ランキングなども役立つかもしれません。
しかし、ネットの情報は様々な利害が関係して内容が構成されています。どういうことかというと、「変形性膝関節症 名医」でGoogle検索して出てくる結果の上位は、Googleに広告費を多く支払った企業の記事です。
また、同じく検索で表示される名医ランキングなども全て信用できるかどうかというと疑問であり、あくまで参考にする程度が賢明です。
名医を見つけるポイント
では、名医を見つけるのに良い方法はあるのでしょうか。確実な方法はありませんが、参考になる方法はあります。
口コミを集める
信用できる親戚やあなたの友達のおすすめする医師は名医である可能性が高いです。無料で他人におすすめする、という行為は「本当に良かったから」という場合が多いです。
しかし、1人の口コミだけで決めてしまうのではなく、最低3〜5人に聞いてみて、それぞれの病院に通ってみることをおすすめします。1人の意見には主観やフィーリングが少なからず入っているので、より客観的に判断しましょう。
説明が丁寧か
手術や治療方針の説明を丁寧に行ってくれる医師は、手術も丁寧な事が多いです。
昔は「医療行為について説明しても患者は理解できない」という間違った常識があり、十分な説明なく手術をしたりしていました。しかし、インフォームドコンセントと言われる通り、最近では治療方針や術式、術後の経過、リスクなど全てを説明して患者の同意を得ることが常識です。
しかし、まれに昔の基準のままで知識や常識をアップデートできていない医師も見受けられます。つまり、説明がきちんとできない場合、現在の医療の治療や医療行為についても勉強不足の可能性があります。
話をしっかりと聞いてくれるか
医師の重要な仕事として、「問診」があります。患者から日常生活の様子や痛みの程度、症状の有無を話を聞いて診断に活かすことで、より診断の精度が高くなります。もちろん、待合室で患者が待っている限り、1人の話を長時間聞くことは難しいのが実情です。しかし、それでも、できるだけ話を聞こうとしているか、というのは良い医師の条件として重要だと思います。
MRIなどの画像診断でも一応の診断はできますが、その結果、どのように生活を改善させて行けばよいのか?というのは個別に話を聞いていくしかありません。話をしっかり聞いてくれる医師は良い医師だと思います。
まとめ
最後に、世間的に名医と呼ばれている医師でも、結局は相性の問題があり、「あの人には良かったが、私にはいまいちだった」という話をよくお聞きします。いわば”フィーリング”や価値観が似ている医師であれば、相談に乗ってもらいやすく、安心できるのではないでしょうか。
また、一回で理想の医師に出会うことはほとんどないでしょう。色んな医師と交流を重ねながら、自分に合う医師を長期間掛けて見つけていくイメージをしておくと良いでしょう。
