腰痛治療におすすめの整形外科について解説

腰痛は整形外科受診？
整形外科は何を基準に選べばいいの？

辛い痛みが続き、治療が長期間に及ぶことも多い腰痛。腰痛になったらまずは整形外科で画像検査を受けることが優先といえます。

腰痛治療が行える病院は多いですが、病院選びでおさえておきたいというポイントもあります。今回の記事では腰痛治療におすすめの整形外科の特徴について解説していきます。

腰痛治療で整形外科を選ぶ際におさえておきたいポイント

腰痛治療で整形外科を選ぶ際におさえておきたいポイントは以下が挙げられます。

• 触診や問診などの診察をしっかり行ってくれる
• 治療においてさまざまな選択肢を提案してくれる
• 治療に対する説明をしっかりしてくれる
• 患者さんの話をしっかりと聴いてくれる
• セカンドオピニオンに対して否定的ではない
• MRI 検査が行える
• リハビリを行える施設がある（理学療法士が在籍）

各項目について解説していきます。

触診や問診などの診察をしっかり行ってくれる

整形外科ではレントゲンや MRI などの画像検査ができることがメリットですが、画像検査のみでは判別が難しい場合もあります。

医師による診察では押した時の痛みの有無（圧痛）や痛みの場所、痛みの種類、体勢変化での痛みの有無、関節の状態などさまざまな状態（理学所見や神経所見）を確認します。

神経所見や理学所見を確認することで、首や股関節など他の部分をかばった代償としての腰痛（二次性腰痛）などの判別も行いやすくなります。

多角的に診断ができるという点から考えても、画像検査結果に頼りすぎず診察をしっかり行ってくれる医師がおすすめです。

治療においてさまざまな選択肢を提案してくれる

腰痛治療には薬や注射、運動、理学療法、手術などさまざまな方法がありますが、現在の病態に合わせた選択肢を医師が提示し、そこから患者さんが自分で治療法を選びます。

治療の選択肢があると、自分の現状に合った治療法を選択しやすいというメリットがあります。

治療に対する説明をしっかり行ってくれる

腰痛治療は長い期間に及ぶケースも多く、さまざまな療法が行われます。お薬の使用や神経ブロック注射や手術など、身体に対する副作用やリスクが発生する場合も多いです。

そのため医師には治療に対する事前説明や今後の予想展開や手術ならば起こりえるリスクやリハビリ期間、金銭面、日常生活への影響など、患者さんが希望するさまざまな疑問に対しての説明義務があります。

説明が不十分な場合、何かが起きた時に「知らなかった」では後悔することもあるため注意しましょう。

患者さんの話をしっかりと聴いてくれる

腰痛は精神的なストレスでも痛みが出たり強くなったりします。腰痛治療は長く続けていかないといけない場合も多く、

本当にこの治療法で良いのか？

先生と合わないのではないか？

などの不安を感じながらでは、ストレスがたまり治療が上手くいかない可能性もあります。

医師に疑問や不安を話すことで解消されることも多く、安心へとつながるため 「聞きたいことを聞ける雰囲気である」「コミュニケーションが取りやすい」 という点も大事です。

セカンドオピニオンに対して否定的ではない

近年ではセカンドオピニオンという言葉も定着しており、診断や治療方法に疑問や不安を持った場合などは、他の病院や医師の診断を仰ぐ人も多いです。

患者さんには治療方法や病院、医師を選ぶ権利があるので、不安などのマイナスな感情を持ちながら無理して治療を続ける必要はありません。

無理に病院を受診しているとそれがストレスになって、治療自体が嫌だと感じてしまうこともあるため注意です。

良い医師はセカンドオピニオンに対しても肯定的であり、患者さんの意志を尊重してくれます。

MRI検査が行える

MRI検査ではレントゲンではわからない神経や靭帯などの状況もわかるため、腰部脊柱管狭窄症では脊柱管の

狭窄具合を腰椎分離症では病態の進行度合いを確認できるなど腰痛治療において重要な役割を果たします。

そのほか MRI 検査では「強直性脊椎炎」や「脊椎感染症」 「脊椎腫瘍」などの生命にかかわる疾患もわかるため、とても有用な検査といえます。規模の大きな総合病院には必ず設備がありますが、規模によっては MRI 機器が設置されていないケースもあるため、事前に確認しておくことがおすすめです。

リハビリを行える設備がある（理学療法士が在籍）

腰痛治療では運動療法やリハビリなどの理学療法が必要な場合があります。 理学療法士が在籍していれば病院内での運動やリハビリも可能で 病院で提供されるリハビリなどは保険適用のため全額自己負担の自費診療に比べて金銭面の負担が少ないという点もメリットです。

大きな総合病院はリハビリ設備が整っているケースがほとんどで整形外科専門の病院もリハビリ設備常設の病院が多いですが、規模によってはリハビリ設備がない場合もあります。

腰痛治療は医師との二人三脚

腰痛治療は数カ月単位で続く場合も多いため、担当の医師との相性は大事です。長い期間に渡って医師と二人三脚で腰痛改善、治癒を目指していくわけですから、自分に合った医師を選べたらベストといえます。

性格面もありますが、まずは自分の気持ちを理解してくれる医師かどうかを見てみましょう。腰痛で通院される人は痛みな

どで不安を感じているケースも多いため、 その不安な気持ちに寄り添った丁寧な説明や話を傾聴してくれる医師を選ぶことがおすすめです。

また、生活習慣などの違いからなかなか病院に来られないなど、個々の状況を考えた上で治療を進めてくれる医師もおすすめといえます。

もしも病院を探している段階なら、知り合いからの情報や口コミを頼ってみることも、良い医師と巡り合う１つの手段です。

まとめ

長期間に及ぶことも多い腰痛治療。整形外科医など医師とのコミュニケーションは重要です。

腰痛治療では診断力だけでなく丁寧で誠実な対応をしてくれる医師がおすすめですし、MRI 検査機器など腰痛疾患に対する設備が整っていることも病院選びのポイントです。

医師は個人に合わせた最良の治療を選択してくれますので、医師と相談しながら一緒に治療を頑張っていきましょう。